良い子じゃなくて良い
子供の頃言われ続けた言葉があります。
それは「良い子」
○○するなんてよい子ね
よい子で待っててね
たぶん皆んな普通に言われたであろう言葉。
しかし、エホバの証人の子供にとっての良い子はもっと重たい意味を持ちます。
たぶん世間一般の親御さんは、
元気な明るい子供=良い子
周りに親切=良い子
社会のマナーを守る=良い子
などなど
おおよそ親からの素直な気持ちで使う言葉かと思います。
一方、エホバの証人の子供たちは、
エホバ神にどう見られているかがキーで、
聖書に書かれていることを守っているかで初めて良い子と言われます。
極論ですが、神様からはいつも見られているので、嘘をついたり、ちょっとしたいじわるをしてしまったり、エホバの証人以外の異性を好きになったり
などなど教理と違うことをする=悪い子
なので
いつも良い子でいなければいけません。
そうでなければ、親にも愛されず、評価されません。
こういう子育てをされた子供はどうなるでしょう。
まず、親から嫌われないようにビクビクします。
私のように、片親がエホバの証人だと、2つの世界にそれぞれ親がいるので、どちらの親にも良い顔をしようとして常にビクビクします。
そして、洗脳されているので、恋愛や自然な性の芽生え、進路選択など人生の節目節目で少しでも教えから逸れると自己嫌悪で死にたくなります。
あくまでエホバ神に評価される私
でいつもいるので、アイデンティティが崩壊しています。皆に共通してるのは自己評価の低さ。良いところも悪いところもあるけど、これが私。なんて思えない。
良い子でいられない私はクズなんです。
↑つまり、
大体の人が精神を病みます。
私も心療内科や精神科へ通いましたが、
エホバの証人にメンタル病む人が多いのは、
学会では有名で、多くの研究や論文の対象になってるみたいですね...
エホバの証人にあった時、目がギラギラしてるとか、死んだ目をしてるとか聞くのですが、
まあわかる方にはわかるんでしょうね。
私はというと、
元来の気の強さからか?
子供の頃から外面を覚え、外ではいつも良い子と言われました。
家ではわがまましまくり、
言うことを聞いてくれないとギャンギャン癇癪を起こします。
子供時代の一時期は、家でキレるとキレた時の記憶がないくらいの癇癪持ちでした。
今では何であんなにキレてたのかわかりませんが、だいぶ壊れてた。。
きっとどこにもぶつけようもない決められた人生や価値観の中で、独りぼっちに苛まれ、
キレることで自分を保っていたんでしょう。
そんな私が世の中に出て、
なんと結婚もして、子供も授かり、
周りの人に恵まれました。
ありがたいことです。
1番の理由があるとしたら、
良い子をやめたこと。
ありのままの私と向き合って、良い子じゃなくても周りは私を信じてくれるとわかったこと。
良い子ってもっと軽いもの。
良い子にしばられなくても大丈夫。
不思議なことに、色んな人にオープンになって、相手を認めて、私ってこんなヤツよって少し自信を持つと自然と人は寄ってくるんですよね。
私の子には
毎日じゃないですが、1日の終わりに、
ママね、○○大好き!と伝えてます。
そしたらウチの子も、○○もママ大好き!と言ってくれます。
一緒だねー!!って笑いあって寝ています。
良い子じゃなくても大好きがお互い言える関係なら、楽しくてオッケーですよね。
最近、良い子って子供に言って、
あーあって凹んでたんですが、
条件なしの自然に出た良い子ならまぁいいかと思えるようになりました。
今だに癇癪とかキレることもありますが、記憶がなくなる程ではなくなりました。
一歩ずつ一歩ずつですね。